こんにちは、おかきです
『2.5次元』という言葉を聞いたことありませんか?話題になることも多いので、聞いたことはあるけど、よく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以上の3つを踏まえて、2.5次元を知らない方や興味がある方に向け解説していきます。
※こちらの記事では、2.5次元ではない舞台を既存の舞台と表現させていただきます。
2.5次元とは?
日本の漫画・アニメ・ゲームなどの2次元作品を原作として3次元の舞台やミュージカルなどで表現したものです。「2.5次元舞台」「2.5次元ミュージカル」とも呼ばれます。
一つの作品で、舞台とミュージカル両方が上演されることもあります。原作を忠実に再現するのが特長です。
2次元と3次元の間という意味で、「2.5次元」ということです。
毎年多くの新作が公演され、シリーズ公演も多いです。若い客層が中心ですが、作品の多様性により観客の年齢層は広がっています。
2.5次元舞台に出演する役者を「2.5次元俳優」と呼び、2.5次元俳優を推す推し活も非常に盛んです。
テニスの王子様は、2.5次元というジャンルを確立した作品です。
2.5次元舞台やミュージカルの作品は、「〇〇ステ」「〇〇ミュ」と略して呼ばれます。テニスの王子様なら「テニミュ」、呪術廻戦なら「じゅじゅステ」といったような感じです。
2.5次元舞台と既存の舞台との違い
2.5次元舞台と既存の舞台(2.5次元舞台ではない舞台)との違いは以下です。
原作の存在
【2.5次元舞台の場合】
漫画・アニメ・ゲームなどの「2次元」の作品が原作となっており、舞台上でリアルに再現するのが特長です。
【既存の舞台】
原作が小説や戯曲の場合もありますが、オリジナル作品も多く、2.5次元のようなアニメや漫画に依存していないことが一般的です。
原作の忠実な再現
【2.5次元舞台】
原作のキャラクターの見た目や服装、ヘアスタイルを忠実に再現することが重要です。衣装やメイク、ウィッグなどを駆使して、キャラクターが「現実に存在している」かのように見せることを重視しています。
【既存の舞台】
衣装やビジュアルは物語やキャラクターに合わせますが、2次元キャラクターの外見に忠実であることは求められていません。演出やデザインにより自由なアレンジがされることが多いです。
2.5次元舞台は、ビジュアルだけでなく、役者さん自身の性格がキャラクターに似ていることもあります
ファン層の違い
【2.5次元舞台】
原作の漫画・アニメ・ゲームのファンが観客の中心となります。また、特定の2.5次元俳優を推す人も居ます。
【既存の舞台】
作品自体や俳優の演技、演出に興味を持つ観客が多いです。原作やキャラクターに対する期待は必ずしも強くありません。
役者の演技スタイル
【2.5次元舞台】
キャラクターの声のトーンや動き、セリフの言い方まで、原作のキャラクターにできるだけ近づける演技が求められます。
【既存の舞台】
役者自身が自由にキャラクターを解釈し、自分らしい演技で役を作り上げることが多いです。役柄に対してオリジナルのアプローチができます。
興行収益以外での収益モデルの確立
【2.5次元舞台】
DVD、Blu-ray、ライブビューイング、配信、キャストのグッズなど、興行収益以外での収益モデルが確立されています。アクリルスタンドやブロマイド、ミュージカルの作品によってはペンライトなど、グッズのレパートリーが多いです。
【既存の舞台】
グッズ販売やDVDなどの発売はありますが、レパートリーはあまり多くありません。ライブビューイングや配信も少ない印象です。
2.5次元舞台は、既存の舞台に比べて日替わりネタが多いです。配信などで、その日の日替わりネタも観られますので、劇場で観劇できても別の日の分を購入する方という方も居ます。
2.5次元舞台と実写化との違い
2.5次元舞台と実写化の違いは、以下です。
メディアの違い
【2.5次元舞台】
漫画やアニメの世界観やキャラクターを舞台上でリアルに表現します。俳優がステージ上で演技をし、観客はその場でパフォーマンスを楽しむことが出来ます。ライブ感が特徴です。
【実写化】
漫画やアニメの世界観を映画やテレビドラマとして映像化します。映画館や自宅で観ることが可能ですが、舞台のようなライブ感は味わえません。
演出のスタイル
【2.5次元舞台】
舞台特有の演出技術(照明効果、音楽、プロジェクションマッピングなど)を活用し、限られた空間の中で物語が展開されます。
【実写化】
ロケ地やスタジオセットCGなどを使用して、2次元の世界をリアルに再現しています。
俳優の演技
【2.5次元舞台】
原作のキャラクターや世界観を忠実に再現し、声のトーンや動き表情も近づけることを意識します。客席との距離も近い上、その場限りのリアルな演技を楽しむことが出来ます。
【実写化】
原作のキャラクターを俳優自身が自分なりに解釈し、映像に最適な演技をします。カメラワークや編集で印象的に見せることが可能です。
キャスティングに関しても、実写化はその時に勢いのある俳優さんを起用することが多い印象です。2.5次元は、俳優さん自身の性格もキャラクターと似ていることもあります。
2.5次元舞台の魅力
2.5次元舞台の魅力は、以下の3つです。
原作を忠実に再現している
まず1つ目の魅力は、既存舞台や実写化の違いでも何回も出てきていますが、原作を忠実に再現しているところです。
2.5次元舞台を観劇するファンは、原作のファンと特定の俳優のファンが主です。
原作のファンは、自分の好きな作品の世界観やキャラクターが、どのようにして舞台で再現されているかに注目しています。
出演している俳優は、ただのモノマネにならないよう、キャラを落とし込み役を演じています。作り上げられたキャラクターの言動やしぐさが、自分の中のキャラ解釈と一致したときの感動は凄まじい!
「推しが目の前で生きている!」という感覚になります。
言動やしぐさがリアルだと、大好きなキャラクターの魅力を具体的に感じ取ったり、新たな一面を見つけることができます。
原作では興味なかったキャラクターに愛着が湧くこともありました。話している時の動きが可愛く、キャラクターらしさが出ていました。リアルな人間が演じるからこその出来事だと思います。
俳優の成長も一緒に楽しめる
2つ目の魅力は、俳優の成長も一緒に楽しめるところです。
2.5次元は、新人の俳優を起用することが多いです。初めて舞台化されたときからずっと出演していて、その時新人だった場合、成長を見ることが出来ます。
私の推し俳優も、今ハマっているゲームの2.5作品が初めての舞台だったそうです。キャラクターが成長するにつれ、推し俳優も成長していくのが感じられて嬉しくなりました。
新たな俳優との出会いもあります。新たな俳優との出会いは、新たな2.5作品との出会い。推しが増えるきっかけでもあります。どんどん沼っていきますね(笑)。
演劇だけでなくライブも楽しめる
3つ目は、演劇だけでなくライブも楽しめるところです。
2.5次元の舞台は、1公演で前半は演劇、後半はライブといった2部構成になっている作品が多くあります。
刀剣乱舞には、舞台「刀剣乱舞」(刀ステ)とミュージカル「刀剣乱舞」(刀ミュ)の2種類があります。
これが1公演や1作品で堪能できるなんて、すごく得した気分になりませんか?
ライブパートでは、客席に降りてくる「客降り」というものがあります。
ファンが過度にキャストに触れる行為は禁止されていますが、軽くハイタッチもできますし、指ハートを作ってくれたりします。
ファンサの仕方も「キャラクターそのもの」。
推しキャラからファンサをもらえる気分を味わえます。
まとめ
今回は、2.5次元について解説しました。
2.5次元舞台の一番の魅力は、原作を忠実に再現しているところです。原作ファンで観劇しに来る方が多く、その多くは原作の世界観やキャラクターをどのように舞台で表現しているかを重視しています。
好きなキャラクターが「目の前で生きている」と感じられるのが、2.5次元舞台です。
この「目の前で生きている」という感動を、ぜひ味わってみてください。
以上、おかきでした。
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